東京湾奥タチウオ 釣り方まとめ

東京湾奥タチウオ釣り。
自分の釣り方を訳あって纏めることになったので(ボツになった笑)こちらに載せます!

少しでも参考になればと思い書いたんで、誹謗中傷はやめてくださいね(^^)

東京湾タチウオ生態」f:id:hiromutter:20181011231714j:plain

東京湾口には東京湾海底谷と言われる溝があり、深い所では1000メートル近い深海がある。その溝が最奥で徐々に浅くなりつつ本牧沖まで続いている。
その為東京湾は魚影が濃く、タチウオ等深場にいる魚も多い。タチウオは普段は観音崎沖から中の瀬沖の深場に生息しているが、産卵時期になると夜浅場に乗っ込み産卵する。
産卵時期は6月ー10月と言われているが、東京湾でのメインは8月ー10月。この時期が堤防から釣れる時期だ。良い年だとそのまま年末まで釣れる。
ただ今年は4、5月に大型のタチウオが岸から釣れ盛ったため、もしかすると大型は早い時期に産卵するのかもしれない。今後も注意深く観察したい。

「タチウオ釣り方」
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釣り方には大きく分けて三つある。
浮き釣り、テンヤ釣り、ルアー釣りだ。それぞれに面白さはあるが今回は浮き釣りとテンヤ釣りを紹介する。

そもそもタチウオは何時何処で釣れるのか。
東京湾では釣れるエリアが大きく分けて3つある。
・比較的通年釣れる、横須賀、福浦エリア。
・秋口から釣れ盛る横浜、川崎エリア
内房エリア

これら3地域を見ると、最奥部を除く全てのエリアでタチウオ釣りは楽しめる事になる。去年に限れば、浦安でも釣れていたので更に奥に行く個体も少なからずいるはず。その辺はベイト次第だろうか。

これらの釣り場は風向きを基準に選べば良いだろう。
タチウオ釣りは意外と繊細で横風は好ましくなく、出来れば背負った場所がベスト。そのため天気予報を注意深く観察したい。
大きく分けて、シーズン開幕時は横須賀、福浦エリアがメインフィールド。このエリアは深場が近いため通年通して安定した釣果が望める。9月中はこのエリアがオススメ。
横須賀は北に向いた釣り場が多いため、南寄りの風に滅法強い。その分北風が吹くとかなり釣りづらい。福浦エリアはどちらの風も対応可能。

川崎、横浜、内房エリアは10月頃から12月にかけて本格化する。このエリアは南向きの釣り場が多いため北風時が狙い目。ただ内房エリアは浅いため、荒れ後濁りが入ったときは期待薄。なるべく海が穏やかな日を狙いたい。
時間帯は暗くなってからずっと釣れる。中でも朝夕まづめは活性が上がり、ルアーでも高反応を示す。夜中は浮きやテンヤ等餌釣りが有利となる。
一晩中釣れ、風向きに合わせて釣り場を選べばよほど荒れない限り釣りが出来るのが湾奥タチウオ釣りの良い所であろう。

「浮きタチウオ釣り方」
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ここ数年タチウオ人気は物凄く、シーズンになると横須賀や福浦岸壁では無数の電気浮きが並んでいる。見よう見まねで始めたもののなかなか釣果が出ない人も少なく無いはず。そんな方に参考にしていただきたい。

浮きタチウオ釣りの何よりの魅力は、当たりが出てから食い込ませるまでの過程だろう。タックルをライトにする事でそのやり取りを何倍にも楽しめる。

基本的な当たり方は浮きがもぞもぞしもった後に、浮きが沈んだり、浮いたりを繰り返しジンワリ沈んでいく当たり方。ここで合わせても釣れることは少ない。

基本的には当たってから浮きが沈み込むまでは待つ。その際に浮きにテンションをかけてしまうと、違和感を感じて離してしまうことが多いため、ベールを起こして指で押さえておく。タチウオが食い込み浮きが沈んで持って行く時に持っていった分、ラインを出して違和感無いように食い込ませよう。この時にラインを出しすぎると、ラインがふけて、風に煽られたりしタチウオが離してしまう恐れもあるため注意だ。ある程度食い込ませていくと、浮きが止まる。今度はベールを戻して糸ふけを取りつつゆっくり巻いてラインを一直線にする。テンションをかけていくと、手元にガツガツと当たりが伝わって来るため、そのまま待ち最後にガンっと重さが乗り、竿先が引き込む当たりがあったらそこでしっかり合わせよう。この時の重量感が病み付きになる。

活性が高い時には青物のように一気に食い込み、置き竿にしていると持っていかれる恐れがあるため注意が必要だ。また棚を1ヒロ以内の浅棚にすると、浮きが潜らず、横走りすることもあるが、その際はベールを返して走らせて止まったら合わせよう。当たったらベールを起こす習慣を作るだけでキャッチ率ば倍増するだろう。

浮き下は2ヒロを基準に考え、それ以上深くする必要はさほど無い。
そもそもタチウオは立って泳いでいるため、上を常に見ている。ましてや夜中に深場から浅場に入った魚が深場にいるかってのが疑問。あまり深くし過ぎずに、浅場に入ってきた活性の高いタチウオを、狙い打とう。

この浮き釣りで一番大事なのは、しっかりとラインコントロールをする事。
良く隣は釣れてるのに、自分は釣れないって人が多い。釣れてない人の釣り方を見ると投げたら置き竿にして放置。もしくは手持ちでやっているが、糸ふけが凄く出ている。等見かける。
糸がふけると、風にラインが持ってかれるため、浮きが先行して流れ仕掛けが入ってない事が多い。竿で引くと、浮きがしもる位のラインテンションをしっかりとかけ続ける事が当たりを多く出す近道だ。

また置き竿にはせずに誘いを入れるのは効果的。タチウオはフィッシュイーター。動く物には高反応を示す。こまめに誘いを入れよう。また当たってから中々浮きが沈み込まない時も、誘いを入れると食い込むこともある。辛抱強く丁寧に接しよう。

浮き釣りでは兎に角無数の当たりパターンがあるためこの釣り方を基本にして頂き、あとは自分にあった釣り方を見つけて頂きたい。

「浮きタチウオタックル」
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この釣りでは、タチウオの食い込みを良くするために磯竿を使用するのがベスト。またラインコントロールがしやすいように、3-4メートル前後の短めが良く、号数は抜きあげに安心な3号クラスが良いだろう。DAIWAの「小継せとうち」3-36がオススメ。
リールは小型スピニングリール、ラインはPE1号を巻いておこう。

仕掛けは図を参考にして頂きたい。
電気浮きは4号ー5号。軽すぎると仕掛けが浮きやすく使いにくい。
からまん棒を付け、フロロカーボン5号を50センチ程リーダーとして付ける。結び目をからまん棒に入れ込むと絡みづらい。
ケミホタル75を重り上に付ける。さるかん重りは4号。
直でワイヤーを入れると不自然さが出るため、フロロカーボン5号を更に50センチ入れる。先をサルカンに結びタチウオワイヤー15センチ、菅付きチヌ5号をハーフヒッチで結ぶ。タチウオワイヤーは#46辺りが使いやすい。
ケミホタルは集魚灯というよりは、仕掛けの位置や、潮流、当たりを確認するために使えるので付けておいた方が良い。

「タチウオテンヤ釣り方」
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関西では絶対的な人気を誇る、テンヤの引き釣り。ここ数年横須賀辺りを筆頭に東京湾でも人気が出始めた。シーバスタックルに専用のテンヤとキビナゴやドジョウなど、餌を準備すれば始められるのも人気な理由だろう。

釣り方だが、キャストからのリフト&フォールが基本。浮き釣りと同様に狙うレンジは表層がメイン。上から3メートル位を狙おう。
目印にケミホタルを付けておくと、テンヤがどのレンジにあるか分かるので目安になる。初めはテンヤが見えるか見えないかの位置を探っていこう。どうしても当たりが無いときは、カウント10位まで落としても良いが、基本的には魚は上擦っていると考えよう。必ず表層で活性の高い魚が回っているため、下手に棚を下げていくと迷走するだけ。基本水面から、3メートル位までを探るのが釣果を出すコツの気がする。

当たり方としては、フォールでの当たりがほとんど。軽くしゃくったあと、ゆっくり落とし込んでいくと、コンコンと当たりが来る。当たった際はそのままゆっくり巻き上げるとゴンと当たり、重さが乗ったら合わせよう。活性が高いと、ジギングの様にしゃくった瞬間にゴンと乗ることが多い。その時のパターンを見極めるのがまた楽しい。基本的にタチウオは餌を食べるのが上手くない魚。そのため、早く巻いたりすると食いきれない。一定のレンジを引ける位のスピードで引いて来て欲しい。

餌はキビナゴや手に入ればドジョウが良い。冷凍で良いので、手に入ると餌持ちが良いので地合い時に有利。餌は備え付けのワイヤーで丁寧にテンヤに巻き付けよう。

「タチウオテンヤタックル」

シーバスタックルがあれば問題無い。
小型スピニングリールにPE0.8号150メートル。リーダーはタチウオに切られるため、30ポンドを50センチ程つける。結び目にケミホタル50を付けよう。テンヤはDAIWAのタチウオテンヤがオススメ。Sサイズをいくつか準備しよう。

ダイワ(Daiwa) シーバスロッド スピニング ラテオ 96ML・Q 釣り竿

ダイワ(Daiwa) シーバスロッド スピニング ラテオ 96ML・Q 釣り竿

ダイワ 快適波止タチウオテンヤSS S

ダイワ 快適波止タチウオテンヤSS S


「まとめ」

大人気になったタチウオ釣りだが、最近釣り場のゴミや迷惑駐車が問題になっている。
必ずゴミは持ち帰るのはもちろん周りの人と仲良く釣りを楽しんで貰いたい。